川を乗る舩の図二種
これ俗にいふ丸木舟の事也、製作すること
イタシヤキチプとことなる事なし、形ちの小し
くたかひたるハ、図を見て考ふへし、二種の中、
前の図は流の緩き川ならひに沼とふを乗る
舟なり、後の図は急流の川をのり、または
川に格別の高底ありて水の落す事飛泉の
如くなるところをさかさのほる事とふある時、
水の入らさるかために、舟の舳に板をとち付たるさまなり、
イタシヤキチプとことなる事なし、形ちの小し
くたかひたるハ、図を見て考ふへし、二種の中、
前の図は流の緩き川ならひに沼とふを乗る
舟なり、後の図は急流の川をのり、または
川に格別の高底ありて水の落す事飛泉の
如くなるところをさかさのほる事とふある時、
水の入らさるかために、舟の舳に板をとち付たるさまなり、
これは俗にいふ丸木舟のことである。製作する方法はイタシヤキチプとことなることはない。形が少しく違っていることは、図を見て考えてほしい。二種類の中、前の図は流が緩い川ならひに沼などで乗る舟である。後の図は急流の川で乗ったり、または川にとくに高低があって、水が落ること飛泉のようなところをさかのぼることなどがある時、舟に水が入らないようにするために、舳に板を綴じつけたところである。
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