アマヽイヘの図
多少をいはす家中の者とひとしく食事をすゝめ、
凡て微少の食物といへとも一人にて喰ふといふ
事の夷あるは重病とふの夷住居近きに在りて、
養ふへき人もなく、飲食心に任せさる
者には、食事のたひことにかならす持行きて喰ハ
しむ、大ひに漁獵とふありし時は、親類朋友を
まねきて 本邦にて俗に振舞ひなといふか
如きの事をなす事もあり、遠方より旅人来
凡て微少の食物といへとも一人にて喰ふといふ
事の夷あるは重病とふの夷住居近きに在りて、
養ふへき人もなく、飲食心に任せさる
者には、食事のたひことにかならす持行きて喰ハ
しむ、大ひに漁獵とふありし時は、親類朋友を
まねきて 本邦にて俗に振舞ひなといふか
如きの事をなす事もあり、遠方より旅人来
多少を問わず、家族同様に料理を勧め、たとえ食料が僅かであったとしても、それを独り占めして食べるということはない。食事の座についている人に悉く配分して、同じ量を食するのである。ただし、もしそこにある食料がごくごく僅かであり、配分することすら叶わない場合には、その座のうちの老人あるいは小児一人のみに食べさせるということもある。また、老衰あるいは重病等であり、なおかつその近所に養ってくれる人がおらず、飲食に差し支えがある者には、隣近所の者が食事の度ごとに必ず食料を持って行って食べさせる。大いに漁猟等があったときは、親類朋友などを招いて、わが国で俗に「振る舞い」などというような行いをすることもある。遠方から旅人が来


































































