ムンウフイの図
刈りたる草をハ其所にあつめ置て図のことく
火に焼く也、これをムンウフイと称す、ムンは草を
いひ、ウフイは焼く事をいひて、草を焼といふ
事也、これは草をやきて地のこやしとなすと
いふにもあらす、唯かりたるまゝにすて置ては
トイタのさまたけとなる故にかくなす事也、
もし刈るところの草わすかなる事あれハ、
そのまゝ其地のかたハらにすて置く事も
あるなり、
火に焼く也、これをムンウフイと称す、ムンは草を
いひ、ウフイは焼く事をいひて、草を焼といふ
事也、これは草をやきて地のこやしとなすと
いふにもあらす、唯かりたるまゝにすて置ては
トイタのさまたけとなる故にかくなす事也、
もし刈るところの草わすかなる事あれハ、
そのまゝ其地のかたハらにすて置く事も
あるなり、
刈り取った草は、その場に集めて、図のように焼却を行なう。これをムンウフイという。「ムン」は草のことを、「ウフイ」は焼くことを表し、合わせて「草を焼く」という意味である。この行為は草を焼いて肥料をつくることを目的としたものではなく、ただ刈ったまま放置しておいてはトイタの妨げになるため行なわれるまでのことである。もし刈った草が僅かの量であった場合には、焼却せず、そのまま畑地の傍らに放置しておくこともある。


































































