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"ホイ": 1 件ヒット
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第5巻, 28ページ, タイトル: |
| 詳らかならぬ事共多し、追て考ふ
へし、此に出せる図は風の左りへ走るさま也、
艫の左右に縄を以て帆を繋き立て、アシナにてかぢを
とり走る也、風の右に走んとすれは左右の
縄をくりかへ、帆を左にかたむけ風を請て
走るなり、夷語に是をホイボウチフといひ、
又バシテチフといひ、亦カヤウシチフといふ、ホイ
ボウといふも、バシテといふも、皆走る事をいふ、
カヤウシはカヤは帆をいひ、ウシは立る事
をいひて、帆を立るといふ事、チフはいつれも
舟の事なれは、三つともに走る舟の事を
いふなり、
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つまびらかにできないことが多い。改めて考えることとしよう。
ここに出した図は、風の左の方へ航行するようすである。艫の左右に縄で帆を繋ぎ、アシナで梶をとって走るのである。風の右の方に走ろうとすれば、左右の縄をたぐり変えて帆を左に傾け、風をうけて走るのである。
アイヌ語でこれをホイボウチフといい、またバシテチフといい、あるいはカヤウシチフという。ホイボウというも、バシテというも、みな「走る」ことをいう。カヤウシとは、カヤは帆のことをいい、ウシは立るという意味で、「帆を立る」ということ、チフは舟のことだから、三つとも「走る舟」のことをいうのである。
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