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"ウイマム": 4 件ヒット
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第5巻, 43ページ, タイトル: ウイマムチプの図 |
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第5巻, 45ページ, タイトル: |
| 蝦夷の地、松前氏の領せし間は、其場所ーーの
ヲトナと称するもの、其身一代のうち一度ツヽ
松前氏に目見へに出ることありて、貢物を献せし
事也、その貢物を積むところの舟をウイマム
チプと称す、其製作のさまよのつねの舟と替
りたる事は図を見て知へし、ウイマムは官長の
人に初てまみゆる事をいふ、
此義いまた詳ならす、追て考ふへし
チプは舟の事にて、官長の人に初てまミゆる
舟といふ事なるへし、老夷のいひ伝へに、古は
松前氏へ貢する如くシヤモロモリへも右の舩にて
貢物を献したる事也といへり、シヤモはシヤハクル
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蝦夷の地、松前氏が領していた間、場所場所のヲトナと称するものは、その身一代のうち、一度は松前の殿様に目見えに出て、貢物を献上するのである。その貢物を積む舟をウイマムチプという。その作り方は普通の舟とかわっていることは図を見ればわかるだろう。ウイマムというのは官長の人(役人のおさ)に初めてお目にかかることをいう。
この意味はまだよくわからない。改めて考えることとしよう。
チプは舟のことだから「官長の人に初めて目見える舟」ということである。
アイヌの故老がいいつたえるには、昔は松前の殿様に貢ぐようにシヤモロモ
シリへもウイマムチプで出かけ貢物を献上したのだという。シヤモというのはシヤハクル
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第5巻, 47ページ, タイトル: |
| らの人の嶋と称せし也、其貢物を献せしと
いへる事を夷人のいひ伝へたるは、いかにもさた
かなる事にや、日本紀の中に此事をのせたる
ところあまた見へたり、
ウヘマムチプよそをひの具三種
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「かしらの人の嶋」といっていたのである。貢ぎ物を献上したということをアイヌの人びとがいいつたえるのは、いかにも確かなことではないか。日本書紀にはこのことにふれた記事はたくさん見えている。
ウイマムチプ装おう道具 三種類
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第5巻, 51ページ, タイトル: |
| 三種の中、ナムシヤムイタとウムシヤムイとハ、前に
出せるとことならす、トムシの義いまた詳ならす、
追て考ふへし、ウヘマムチプに用る此よそをひの
三種は、破れ損すといへともことーーく尊敬して
ゆるかせにせす、もし破れ損する事あれは、
家の側のヌシヤサンに収め置て、ミたりにとり
すつる事ハあらす、
ヌシヤサンの事はカモイノミの部にくハしく
見えたり
かくの如くせされは、かならす神の罸を蒙る
とて、ことにおそれ尊ふ事也、罸は夷語にハルと
称す、
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三種類の中、ナムシヤムイタとウムシヤムイとは、前述のものと違いはないし、トムシの意味はまだよくわからないので、改めて考えることとしたい。
ウイマムチプで用いるこの装具三種類は、破損したとしてもことごとく尊敬しておろそかにしない。もし破損することがあれば、家の側にあるヌシヤサンに収めておいて、みだりに捨てたりすることはない。
<註:ヌシヤサンのことは「カモイノミの部」(これも欠)に詳述してあ
る>
このようにしなければ、かならず神罸をこうむるからといって、ことに怖れ尊ぶという。罸はアイヌ語でハルという。
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